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対象:8歳〜大人
人数:2〜4人用
所要:20〜25分
ルール難度:★☆(1.5)
作者:
Philフィル Walker-Hardingウォーカーハーディング
イラスト:
Maximeマキシム Sarthouサルトウ
『ミュージアムサスペクツ』は、博物館での窃盗犯を特定すべく、〈ニット帽ではない〉〈北西部には居ない〉などの断片的な情報を、費用を支払って覗き見たりその額を吊り上げたりして牽制し合いながら、犯人を推理し、その目星付けの合計値を競うゲームです。
博物館から展示品の一部が盗まれてしまいました!
警報が鳴った時に館内にいた16人が容疑者です。全員犯人探しを請け負った探偵として、目撃情報を集めて真犯人を突き止めましょう。
1人ずつ時計回りの順番で、手掛かりを調べては犯人の目星をつけていきます。
手掛かりを調べる
場にはさまざまな目撃情報が得られる手掛かりカードが伏せられていて、その1枚を選んで自分だけこっそり見ます。
手がかりを確認
「犯人はトリ系ではない」と判明
カードには、「犯人はニット帽を被っていない」「北西部の4人は違う」など、服装や姿形の特徴、4x4のマス目上での位置のような要素について「この要素には当てはまらない」という情報が記されています。手元の調査手帳メモに情報を書き込んでおきましょう。
調査メモ
そして、今回見た手掛かりカードに、「以降これを見る人はこの額の費用を支払うこと」の値を示して自分のチップを置きます。
手掛かりの値付け
「これを見るなら4を支払うこと」の牽制
この値付けをうまく利用して有益情報の価値を吊り上げて情報を独占したいところですが、それぞれに与えられたチップには限りがあります。あまり高い値を使い過ぎてしまうと、今後ライバルが値付けした他の手掛かりを調査できなくなってしまうかもしれません。
お互いの様子を伺いながら、情報の価値を見定めていきましょう。
目星をつける
このようにして得られた目撃情報をもとに、犯人と思しき容疑者の上に、どのくらい疑わしいかを表すために自分のチップを伏せておく「目星付け」を行ないます。
犯人の目星をつける
ゲームが終わって真犯人(たち)が明らかになったとき、そこに乗っているチップの合計値で勝敗が決まるので、どこにどのくらいの値で置くのかがとても重要です。
また、この目星付けは自分の番で毎回必ず行なわなければなりません。たとえ捜査序盤で、まだ絞り込めるほどの情報を入手していなかったとしても、です。このため、ライバルたちにとっては「なぜそこに置いたのか」「そこの要素を除外しない情報を得ているからに違いない」という推理が働くことになります。
誰よりも真犯人にたくさんチップを置くべく正確な推理をしたいところですが、最終的に確認できる手掛かりは最大で6枚だけ。足りない情報は、ライバルがどこに目星をつけているのかよく観察して予想することが重要です。
ゲームの終了と勝敗
これを1人ずつ順番に6周繰り返したら、答え合わせです。
全ての手掛かりカードを公開して、1枚ずつ条件を確認しては、当てはまらない容疑者を候補から外していき、最後に残った真犯人に置いたチップの合計値が高かった人が勝ちです。
答え合わせ
合計7と8でピンクの勝ち
何度でも楽しい
事件の真相を決める容疑者タイルと手掛かりカードは、たくさんある中から毎回必要な枚数をランダムに抜き出すので、遊ぶたびにその組み合わせによっていろいろな展開が楽しめます。
答え合わせ
★ここがおすすめ
手掛かりへの値付けによってライバルを惑わせたり、犯人候補につけられた目星の傾向をよく観察したりしながら、早めに真犯人を絞り込んで目星の合計値勝負に備えるにはどうすべきかを考えるのが楽しいゲームです。
擬人化された動物たちによる世界観から、一見すると小さな子供も楽しめそうな気軽なゲームに見えますが、情報整理や論理的な推理はもちろん、お互いの動きからその目論見を予想したりする心理の読み合いなど考えを巡らせるべき事柄が多く、遊ぶたびにその奥深さに気づくことでしょう。
じっくり楽しめる、中学生くらいから大人向けとしてかなりおすすめのゲームです