19世紀後半、ロンドン・ホワイトチャペル地区で発生した「切り裂きジャック」による連続猟奇殺人事件。
「ジャック」を捕まえるために、イギリス中の名捜査官がホワイトチャペル地区に集結し、ジャックを追い詰めていく。しかし、狡猾なジャックは、捜査官の1人になり済ましてこの場からの逃走を図っていた。
「ミスター・ジャック」は、捜査官側と、ジャック側に分かれてプレイする2人用推理ボードゲームだ。
捜査官側は、捜査官の1人に変装しているジャックの正体を暴き、逮捕すれば勝利。ジャック側は、この街から脱出、あるいは、夜明けまで逮捕されなければ勝利だ。ジャックの変装を見破る手段は、目撃者の証言のみ。ジャックの隣のマスに捜査官がいる時と、ジャックがガス燈に照らされている時のみ目撃可能だ。
各ターンの目撃者の証言によって、各捜査官のアリバイは確認され、容疑者は絞られていく。ゲームは夜明けまでの全8ターン。登場する捜査官は、名探偵シャーロック・ホームズ、助手のワトソン、レストレード警部、侍医ウイリアム・ガル卿など、ひと癖もふた癖もあるキャラクターが8人。ターン進行に伴って次々と消えていくガス燈や、捜査官たちのそれぞれユニークな特殊能力が、捜査をクライマックスへ持っていく。
ターンが進むにつれて絞られてくる容疑者。捜査官側、ジャック側ともに、捜査官キャラクターを使って、推理と推理の妨害をしながらゲームを進めていく。そこには読み合い、駒の移動、そしてカードの引き運など、30分で終わるゲームの中に様々な要素が詰め込まれていて、手に汗握る展開となる。
プレイ人数:2人 プレイ時間:約30分